これは台湾で実際に起きた悲しい事件です
動物保護施設センターの管理者として働く獣医師の女性が日々の葛藤の中で自らの命をたってしまいました。。
彼女の名前は”簡”さん。
簡さんは、その生涯を『自殺』という形で終えてしまうことになります…。
自らの葛藤と戦いながら殺処分を繰り返す日々
学生時代から成績も良く、動物たちが大好きな簡さん。
将来の夢は『獣医になること』
そして自らの夢を叶えた簡さんは
周りの人たちからは「動物たちにとても優しくて、プロフェッショナルな人」として認められていました。
しかし、
彼女の勤める保護施設は、動物の過密問題のため2年間で700匹もの犬たちを処分しなければなりませんでした。
そして彼女は自らの意思とは関係なく実に700匹の犬たちを安楽死させることになるのです。
毎日愛情を注いできた犬たちを、自らの手で安楽死させなければならない苦しさに、彼女は毎日悩まされていたそうです。
それもそのはず。
いくら施設で保護している犬とはいえ、日ごろから体調管理をして、ご飯をあげて、お世話をしてきた犬たちは家族も同然です。
落ち込む毎日の中で、簡さんは次々と死んでいく犬たちを何度も抱きしめていたそうです。
動物権利活動家の矛先は彼女に。。
簡さんは、2年間に700匹の犬を殺したとして、動物権利活動家などから「美しき死刑執行者」「美しき屠殺人」などと揶揄にも似た批判されるようになってしまったのです。
彼女自身、処分したくて処分しているわけでないのです。
動物の過密問題、それに対して何もできない自分の無力さ。
現場を誰よりも間近で見てきた簡さんが人一倍憤りや悔しさを感じていたのは間違いありません。
しかし、立場上その子たちが殺されていくのを、何もできずに見つめる事しかできません。
これは仕方のないことなんだ…と日々気持ちを押し殺すしかできなかったのです。。。
日に日に思いつめていった簡さんは、
ある日、あろうことか今まで犬に投与してきた安楽死の薬を自らに投与したのです。
そして昏睡状態に陥り、
そのまま2015年5月12日に病院で息を引き取りました。。
ネットの声
- 誰も悪くない、誰も責めらない、だからそここのモヤモヤが解消されない、、
- そもそも人が命を管理する権限なんてないんじゃね?
- 海外では野犬が人間に危害を与えることが頻繁にあるらしいから、環境の違いもあるのかな
- 周りの人は彼女に対して何か助けてやれなかったのかな、、
- あまりにも悲しく、やるせない思いが溢れてくるこの事件…。
動物の殺処分については長い間、論争を重ねてきた問題の1つでもあります。
決めるのがどちらにしても人間であることが、動物たちからしてみれば納得はいかないでしょう。
簡さんの死を無駄にしないためにも、解決に向けて迅速に対応してく必要がありそうです。